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投手の非投球側(リーディングアーム)の使い方

スマートトレーナー 大塚 達哉

健康運動実践指導者 NSCA-CPT JSPO-AT

Instagram https://www.instagram.com/ smart.otsuka/

 

投球における非投球側の使い方により、球速をアップさせた記事を見かけました。
非投球側はどのように使うのが有効なのでしょうか。どのように指導を受けましたか?

・脇を締める?
・身体に巻き付けるように強く引く?
・前に置いたままで身体を寄せていく?
・グラブは引くor置く?

Ishida2004は、野球選手10人(21.3±1.6歳)に非投球側をゴムバンド固定し、投球を行った群で比較しています。ゴムバンドで固定した群は踏み込み脚が接地したときには回転され、体幹のねじれが減少しており、肩内旋、肘の最大角速度、球速は低くなっていました。よって非投球測は体幹上部と上肢の回旋モーメントを制御することに寄与すると述べています。

 

長谷川2018は大学生投手38名を対象に投球速度の上位20%の平均値が140㎞/h以上の投手を高速群(n=7)、130㎞/h未満の投手を低速群(n=9)として抽出して、筋厚測定を超音波にて測定した結果、非投球測小胸筋に有意に筋厚が高かったとの報告がありました。

 

高速群と低速群における部位別の筋厚

 

小胸筋は肩甲骨の下制、前傾、下方回旋という動きの作用があり、投球時の壁として回旋モーメントを制御すること利用されていると推測されます。

 

eff W. Barfield(2018)は少年野球投手33人(年齢13.6±2.0歳)の最速の速球を投げたときの最大外旋時(MER)、ボールリリース時の非投球側の肩水平外転と肘屈曲の関係性を述べています。
MER時に肘はより伸びて水平外転位にあるほうが投球側上肢の上腕骨速度の増加、肘の外反のストレスと前方へのストレスの軽減が見られました。

 

これらのことから、投球時の非投球側の使い方は最大外旋MERまで小胸筋により肩甲骨を前傾させ、上肢は水平外転位、肘を伸ばして、体幹上部慣性モーメントを制御することが投球速度をあげるといえます。

 

そこで投球時の非投球側を強化する方法として、ディップスやエルボーアップなどで肩甲骨の前方突出・下制機能を鍛えてはいかがですか?

 

Ishida, K. and Y. Hirano. Effects of Non-throwing Arm on Trunk and Throwing Arm Movements in Baseball Pitching.2004. 長谷川伸. 投球速度の高い野球投手における四肢、体幹筋の形態的特性.2018
Barfield, J. W., A. W. Anz, J. R. Andrews and G. D. Oliver. Relationship of Glove Arm Kinematics With Established Pitching Kinematic and Kinetic Variables Among Youth Baseball Pitchers..2018.

 

投球研究と上原浩治をこよなく愛する自称野球バカである私が毎週火・木曜日17時~19時に野球選手に特化したパフォーマンス向上・障害予防のトレーニング・コンディショニングの作成・指導を行います。
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